さがみはら南区 人物風土記
公開日:2026.07.16
市民活動団体「TODOグループ」の顔として奔走する 藤堂 進さん 下溝在住 87歳
自然の恵み、次世代へ
○…「人を育てるのは自然。失われていく自然を守りたい」。約10年前、市民活動団体・TODOグループを発足。元々はたった一人、公園の草むしりから始まった活動だった。「同じような人たちがいて声を掛け合ってね。仲間と額に汗かいて進んできた」と振り返る。環境整備のほか地産地消のイベントも定期開催。イモ掘り大会をすると子どもらが「土ってこんなに温かいの」と声を上げた。その姿を見て自然の恵みを伝える使命を確信したという。6月には鳩川で児童とアユの放流も実現。「継続は力なり、だよね」。その表情には充実感が漂う。
○…北海道出身。17歳で上京し、国鉄で働きながら高校を卒業。国鉄時代には「ウイスキー列車」をはじめ、さまざまな企画を立案。指揮官も務め「時の人として新聞に載ったこともあった」と懐かしむ。50歳で退職後、石材の営業を経て独立。「石屋稼業」を75歳まで続けた。「苦労もしたけれど、人に恵まれていてね、いつも誰かが助けてくれた。精一杯、その時その時を生きた。人生に悔いはないね」。穏やかな口調で語る。
○…相模原に移住して約60年。子らは巣立ち、「孫が毎月遊びにくる」と目尻を下げる。読書が趣味で時代小説は何度も繰り返し読みふけるほど。「家が本だらけ。片づけなきゃとは思うんだけれど」。健康の秘訣は歩くこと。「最近は1万5千歩くらいいくよ」。あっけらかんと笑った。
○…自治会役員や区画整理事業の理事、少年野球の監督など、常に地域と共に歩んできた。今後も次世代を担う子どもたちに「自然の恵み」を伝えるため、グループのお題目である「鳩川をホタルの生息域に」の実現を目指す。「運動は点から始まる。点から線へ、そして面に発展させたい」
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