さがみはら南区 人物風土記
公開日:2026.06.18
日本アジサイ協会編集「アジサイの教科書」を共同執筆した 座間 由紀子さん 下溝在住 75歳
アジサイに魅せられ30年
○…「アジサイが日本原産であることは、意外と知られていない」と呟く。四半世紀にわたり、相模原麻溝公園や相模原北公園で植栽管理に携わってきた。その豊富な経験と知識を多くの人に伝えたいと、このほど著書の共同執筆に参加。アジサイの種類、原産地、色の秘密から、自ら欧州へ赴き学んだ事情までつづっている。「市の花でもあるアジサイ。中学生から大人まで、気軽に手に取ってもらえれば」
○…21歳で結婚を機に下溝へ。子育てが落ち着いた頃、相模原市みどりの協会(現・相模原市まち・みどり公社)で働き始めた。花の名所として知られる麻溝公園の初期植栽整備に関わったが、当時は「咲かせなければならない」という重圧から「花が嫌いだった」と苦笑い。一方で樹林広場に植えたヤマアジサイが花を咲かせるとその佇まいに心を奪われた。「八重咲きの上品さや楚々とした中にも豪華さがあり、すごく感動した」
○…「疑問を持つと確かめたくなる」性格。欧州でアジサイが「東洋のバラ」と称される理由を知りたくて、50代半ばでフランスへ。アジサイの研究家を訪ね、カンペールの街を散策した。「石灰質の土壌で、赤色が透き通るような鮮やかさ。バラと呼ばれる理由が分かった」と目を細める。芸術と植物が調和し、生活に溶け込んでいる街並みに「一言でいうとおしゃれね」とほほ笑む。
○…現在は相武台中学校で技能補助員として週3日勤務する。「作業中に生徒から声をかけられるのがうれしい」と笑顔を見せる。学校には季節になると100株以上のアジサイが咲き誇り、長年のノウハウが生きる。「今後は育て方を伝え、街路樹や公園のアジサイをきれいに咲かせる活動をしていきたい」と、情熱は尽きない。
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