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公開日:2013.10.17

津久井湖で屋形船を運航
商工会と連携し地域振興

  • 夕暮れ時は三井大橋と街並みの灯りと重なり幽玄な美しさを見せる

 地域からの要望が多かった屋形船が、津久井湖で8月から運航を開始している。津久井観光(株)(関義昭代表)が運行しているもので、津久井商工会(関戸昌邦会長)とも連携して、地域内外に屋形船「八幸丸」を発信することで、町おこしにつなげていきたい意向だ。



 津久井の代表的な地域資源である「城山(津久井城址)」と「津久井湖」。津久井商工会は、これまでにその「城山」を活用した津久井城ブランド品の開発や、日帰りツアーの実施などといった事業に力を入れてきた。



 一方、「津久井湖」に対しては、湖畔にある城山公園花の苑地で、毎月第1土曜日に「逸店定期昼市」を開催してきたが、数年前から「津久井の魅力をさらに発信するべく、湖面で屋形船を運航できないか」との声が会員からあがり、今年早々会員事業所の津久井観光(株)が、屋形船の導入を決定した。



 使用する船は、これまで東京・隅田川で使われていたものを買い取り、厳しい運行条件、許認可を一つずつクリアして、今夏から運行を開始した。運行経路は同社の船着場(緑区三井58)を出発して、津久井湖城山公園、三井大橋や、道志川など、津久井湖の見所が満喫できるコースを約2時間かけて周遊。利用は原則10人以上35人までの団体が予約可能で、ランチコース、宴会コース、持ち込みコースなど、予算に応じて様々なサービスが楽しめる。



 関代表は「屋形船なら一度に大勢の人を乗せて、大自然に囲まれた津久井の魅力を案内することができる。料理も地場産の食材や特産品を使用したものを提供して、津久井を宣伝していきたい」と話す。 



 また、津久井警察署・消防署と防災協定を結び、災害発生時には、緊急避難用の船として活用することが決まった。さらには、地元の障害者、高齢者施設などに向けたボランティア事業を積極的に進めていきたい意向だ。



 津久井商工会は「この屋形船が津久井をPRできる代表的なものになれるよう支援、協力していきたい」と話している。屋形船に関する問い合わせは、津久井観光(株)【電話】042・784・1741へ。同社HP、http://tsukuikankou.comからも閲覧可能。

 

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