相模原市の歴史的公文書を保存する市立公文書館が10月1日(水)、城山総合事務所第2別館3階(旧城山町役場議場等)にオープンする。開館を記念し、企画展示を開催。馬の戸籍(馬籍)について記載された珍しい公文書(1927年)が公開されるなど「市民に親しみの持たれる施設を目指したい」と市は話している。
相模原市では、これまで条例規則、総合計画、議会議事に関する資料などの歴史的公文書を、市立博物館や津久井郷土資料館等、市内6カ所で保存してきた。各文書の保存期間を定め、一元管理すると同時に、市民に広く公開し、利用できるようにと今年4月に条例を施行。その管理施設である公文書館が10月1日にオープンする。
同館で保存されるのは、明治時代初期から現在に至るまでの公文書約2万5千冊。明治20年代の旧青根村の村会議案議決書や、旧相模原市への移行前年である1954年(昭和29年)の相模原町最後の町議会会議録など、貴重な資料も収められている。
オープン後には、歴史的公文書の利用についての受付や相談、予算書・統計書や都市計画図などの行政資料の閲覧や販売がされる他、企画展示や講演会も開催される。市情報公開課では「現在公文書の整備作業が済んだものから、順次目録化を進めています。利用しやすい施設にするよう心掛けていきたい」と話す。
公文書を「より身近に感じて欲しい」
オープンに伴い、来春まで企画展示を開催する。テーマは「まだまだつながる市制施行60周年」と「旧城山町の歴史的公文書」。日中戦争が始まった1938年に、神奈川県から送付された銃後支援関係のパンフレットや、プロ野球・巨人軍原辰徳監督の父である故原貢氏が1974年に1日市長となった際の資料も展示される。
同館に関する問い合わせは、【電話】042・783・8053(10月1日〜)。月曜休館、開館時間は午前8時45分から午後5時まで。
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