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津久井湖協会 城山ダムの歴史を後世に 120人が参加し50年式典

社会

公開:2016年4月21日

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挨拶をする佐藤副理事長
挨拶をする佐藤副理事長

 城山ダムの建設工事に伴い、移転することを余儀なくされた住民の福利厚生に資するために1966年3月に発足した一般財団法人神奈川県津久井湖協会。同協会が創立50周年を迎えたのを記念した式典が4月12日、津久井湖記念館(緑区城山2の9の5)で開催された。式典では、建設によって津久井湖の湖底に沈んだ住民や関係者ら約120人が参加し、これまでの50年を振り返った。 

 城山ダムは、1965年に完成した高さ約75mの重力式コンクリートダム。急増する神奈川県民の水需要に対応するため、相模ダムの補助目的に建設が開始され、現在は主に、県内の上水道・工業用水の供給、相模川の洪水調節、水力発電の3つの役割を担っている。

 このダム建設に伴い、旧津久井町(荒川・三井・不津倉・三ヶ木・川坂)、旧相模湖町(沼本)、旧城山町(中沢・小倉)の8地区にあった、285世帯が津久井湖(城山ダムによって形成されるダム湖)の湖底に水没し、移転を余儀なくされた。津久井湖協会(理事長は黒川雅夫神奈川県副知事)は、この住民らの福利厚生の向上を目的に、ダム建設の翌年に津久井湖記念館の完成とともに発足した団体。創立以来、「城山ダム建設までの歴史を忘れないで欲しい」と、移転住民への補償だけでなく、津久井湖レークテニスの運営、建設当時の用具や写真の展示、フォトコンテストの開催など、城山ダム(津久井湖)を住民へ親しませることを目的とした取り組みを積極的に行ってきた。

 式典当日は、加山俊夫相模原市長、八木大二郎、長友克洋県議ら来賓者の他、関係者や地元住民など約120人が参加する中、津久井湖の50年の歴史を振り返る映像や基調講演などを実施。式典後には記念館前に、旧津久井町の町花であったミツバツツジの記念植樹を行った。今夏には関係者に50年記念誌も配布される予定になっている。

 佐藤勝男副理事長は「皆様のご協力を持ちまして、津久井湖協会は今回50周年を迎えることが出来ました。今後も協会員の福利厚生と、住民に愛されるテニスコートなどの運営を通じ、地域にお役にたてるよう頑張っていきたいと思います」話していた。

ミツバツツジを植樹する黒川理事長(左)と加山市長(右)
ミツバツツジを植樹する黒川理事長(左)と加山市長(右)

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