市は9日、来年4月1日に開設予定の国が定める設置基準を満たした「認可保育所」の候補4園を発表した。2015年以来、市の待機児童は3年連続ゼロを記録しているが、依然として残る保留児童(隠れ待機児童)の解消をめざす。
整備予定の認可保育所(仮称)は、淵野辺すぎのこ保育園(新設/中央区淵野辺本町)、上矢部一丁目保育園(新設/中央区上矢部)、きゃんばす東林間第二保育園(新設/南区東林間)、マミー保育園相模大野(増築/南区相模大野)の4園。マンションの建設などで保育需要が高まる沿線の地域を中心に整備していく。
新設する各園には、市が定員60人以上の確保を依頼しているが、増築するマミー保育園相模大野はすでに約75人の児童を預かっているため、定員の増数は未定。市こども・若者政策課によると、部屋の配置調整などにより、定員数は変動する可能性があるという。新設する3園は秋頃に開かれる社会福祉審議会で認可について審議され、承認が下りれば着工へ移る予定。
市では今年度、これら4つの認可保育所の整備を進めるほか、施設の広さや職員数など市が定める基準を満たして運営している「認定保育室」の一部を、国が定める基準に準拠させて認可保育所へ移行。加えて、既存のビルやマンションを活用して短期間で開設可能な小規模保育や事業所内保育など市の認可事業である「地域型保育事業」の新設を促し、最低406人の定員拡大を図るとする。同課は「406人は達成するべき数値なので、これ以上の定員確保をめざしていきたい」と強調した。
なお、4月1日時点で、特定の保育所への入所を希望した場合や産休・育休を取得しているなどで入所申込をした認可保育所などに入れなくとも待機児童から除外された保留児童は、市内に432人いる。
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