さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト向かい付近への移転が決まっている津久井消防署について市は、9月補正予算案で関連する整備事業に2975万5000円を計上した。市消防局は「今回、予算が計上されたことで、早期移転に向け準備が進むことを期待する」と話す。
旧津久井・相模湖・藤野の3町を管轄区域とする津久井消防署(寸沢嵐574の2)。現在の建物は、1969年9月に建設された。鉄筋3階建て、延べ床面積937平方メートルで、消防車が9台、救急車2台が配置されている。完成から半世紀近くが経ち、老朽化や狭あい化が問題となっていた。加えて、国道412号沿いのカーブの途中に位置するため、見通しが悪く、緊急災害対応時の出動時には苦慮するケースも増えていた。
そうした中、市は2013年度に寸沢嵐3455の1に、消防署の移転を決定した。市消防局は「移転先は管内のほぼ中央で、広いエリア内を出動する際に適した立地となる」と話す。
移転計画では、新署は敷地面積3169平方メートル、延べ床面積は約2200平方メートルと、現在の倍以上となる見込み。建物は鉄筋3階建て、もしくは4階建てを想定し、管内で災害や緊急出動が増加傾向にある中、消防車や救急車を現在の台数以上に増やしても対応できる広さを確保し、新たに個室の仮眠室も設置される。移転後、現在の消防署をどうするかは未定で、今後検討していく予定となっている。
以前里山や畑だった移転予定地は、2016年度に造成工事を完成して、現在は更地の状態。その後、津久井消防署では17・18年度に、新消防署の設計について、消防署員の意見を反映させるため、署内で議論を進めてきた。同署は「予算が通れば、新消防署の基本設計に充てられ、今後の見通しが見えてくる。着工や完成など今後の進捗状況が、20年度に策定を予定する『相模原次期総合計画』に盛り込まれ、早期に移転できることを期待する」と話した。
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