国際自転車ロードレース大会「ツアー・オブ・ジャパン」の相模原ステージが5月29日に初開催された。新型コロナウイルス感染症対策のため、会場や沿道での観戦自粛が要請される異例の大会となったが、レースでは国内トップ選手による熱戦が展開された。三塚康雄大会実行委員長は「五輪のレガシーとして来年以降も、国内外から訪れる多くの観客と一緒に相模原全体を盛り上げていける大会にしたい」と話した。
ツアー・オブ・ジャパンは、国際自転車競技連合(UCI)が公認する日本最大規模の自転車ロードレース。例年5月中旬から下旬に実施され、開催は22回を数える。運営はステージごとに設置する実行委員会が中心となり、例年8ステージで行われる。
2020東京オリンピック自転車ロードレース競技のコース会場に相模原が選ばれたことから、市は大会を誘致、第8ステージ(東京)の一つ前に、第7ステージとして相模原での開催を決定させていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により昨年は中止に。今年は「富士山」「相模原」「東京」の3ステージでの縮小開催となった。
そうした中、市スポーツ協会や観光協会、4町商工会などで組織する「実行委員会」は、相模原ステージでも、当初は感染対策を施した上での観戦を呼び掛けていたが、まん延防止等重点措置適用期間の延長を受け、現地観戦の自粛と自宅などでのオンライン視聴を呼び掛けるとともに、集客を図るための取り組みは実施しない方針で準備を進めてきた。
レースには、市内緑区に拠点を構える「チーム右京相模原」など国内15チーム73人が出場。橋本公園から旧小倉橋経由、串川橋までの直線区間16・5Kmと、そこからの周回コース13・8Kmを7周、計108・5Kmの舞台で、激しいレースが繰り広げられた。また、沿道にはソーシャルディスタンスをとりながら、応援する姿もまばらに見られていた。
三塚実行委員長は「市民の皆さまには、交通規制でご不便をお掛けしたがご理解いただきたい。大会は来年度以降もオリンピックのレガシーとして、本市の自転車ロードレース競技の普及やサイクルツーリズムの推進による地域活性化のため開催する。来年度以降は国内外から訪れる多くの観客の皆様と一緒に、相模原市全体を盛り上げていけるような大会にしていきたい」と話した。
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