大山町にある障害をもつ人のための福祉サービス事業所「はしもとアントルポビジュツ室」が、多摩美術大学とコラボした絵画が12月16日、県道東橋本大山線のやすらぎの道⽴体に設置された。市が旗振り役となり、SDGs の普及啓発、ダイバーシティ&インクルージョンの推進などを目的にしたもので、第2弾・第3弾と街をキャンバスに見立てたプロジェクトも進めていく予定。
SDGsは、「国連持続可能な開発サミット」が採択された世界共通の17の目標。「今よりもっと良い未来をつくる」ことを想定しており、市は同時に多様性を尊重し合う社会の実現のためSDGs関連の様々な施策を実施。その一環で、ダイバーシティ&インクルージョンの推進なども合わせ、アートで啓発を行っていく「SDGs Color Art Project」を今年6月からスタートさせている。
このプロジェクトに参加するのは、はしもとアントルポビジュツ室、橋本商店街協同組合、日本たばこ産業株式会社(JT)。3者はさがみはら SDGs パートナーにも登録しており、JTの呼び掛けで今回のプロジェクトの第一弾「多様性」をモチーフにした作品作りが企画された。
製作したのは、社会福祉法人アトリエが運営するた「はしもとアントルポビジュツ室」の利用者8人と多摩美術大学グラフィックデザイン学科の学生たち。さまざまな⻑さや太さ、色の線が集まった作品を目にすることで、多様性を認め合うことの大切さを考えることを見る人に訴えている。今年10月から製作を始めたはしもとアントルポビジュツ室の利用者たちは、「線が集まってどうなるかワクワクする気持ちで描いた」「子どもたちに見てほしい」と思い思いの感想を話した。
16日に行われた設置作業では、縦約1・2m、横約1・8mの⽩地の大きなキャンパスに、「ドローイング」と呼ばれる手法で、SDGsをイメージした色の線をいくつも書き込まれた作品が11枚掲げられた。市政策課SDGs推進室の担当者は、「さまざまな人や車が行き交う場所に設置することで、多くの人が多様性を考えるきっかけになれば」と話している。
同プロジェクトの第2弾では、橋本商店街で壁画をモチーフにしたマスクケースなどを協力店舗にて配布。第3弾では橋本駅北口屋外喫煙所のパーティションを壁画と同じデザインでラッピングする予定。
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