第34回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会50m平泳ぎで優勝 奈須田ゆうかさん 下小山田在住 12歳
自分に厳しいスイマー、夢へ
○…将来オリンピックを目指す全国のジュニアスイマーにとって、最高峰とも言える全国大会。この大会での優勝は、長年通っている「協栄スイミングクラブ」でも初となる快挙となった。「前日が100m平泳ぎで、少し緊張していた。その分2日目の50mは、自分らしく伸び伸びと泳ぐことができました」。さらに50m予選では、東京都学童新記録をたたき出し、周りを大きく驚かせた。
○…水泳を始めたのは幼稚園年中のとき。幼い頃からぜんそくを持っていたため、少しでも良くなればとスイミングクラブに通い始めた。「父の実家が福井で、夏に帰ったときは近くの海で泳いでいた。だからもともと泳ぐことは好きだったのかな」。一般から徐々にコースが上がり、4年生の秋に現在の選手コースへ。もともと群を抜いた泳ぎは、人一倍の努力で磨きがかかっていった。
○…小学生時代、放課後はほぼ毎日練習へ。その練習が休みの日曜日も、筋トレなど自主トレは自宅で続けてきた。「もちろん友だちと遊びたいとか色々我慢もあるけど、それ以上に水泳で新しいタイムが出ることが嬉しいです」。コースを一つ上がったタイミングの2004年、アテネオリンピックで金メダルを獲った北島康介選手をテレビで見て、”私もそうなりたい”と改めて確信、課されたキツイ練習メニューもこなすことができた。
○…最終的な夢は、「オリンピック出場」。近い目標としてまずは、今年の夏に出場が決まっている全国の中学生が集まる大会で、決勝まで残ることだ。「期待されることは、プレッシャーになるというより嬉しいこと。その分頑張りたい」。9日には中学校の入学式を迎え、この4月から新しい中学生活も始まる。「水泳はもちろん、中学になったら今までより勉強も難しくなるので頑張らなきゃ」。自分に厳しいスイマーは、一歩一歩着実に夢へと近づいている。
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