神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2012年10月4日 エリアトップへ

「津軽三味線全国大会 in KOBE 2012」に出場する「珠(たま)の音(ね)会」会主 澤田成珠(なるみ)さん 町田市在住 36歳

公開:2012年10月4日

  • LINE
  • hatena

文化響く三味線の音

 ○…「勇魚(いさな)」とは古い日本の言葉で鯨を指す。自身が会主を務める三味線教室「珠(たま)の音(ね)会」が10月7日に開催される「津軽三味線全国大会inKOBE2012」で演奏するのが、じょんがら節をベースに作った合奏曲「勇魚」だ。日本の文化を表すべく名付けたこの曲で、生徒9人と団体の部に出場する。「過程が大事。練習の日々を思いながら良い演奏ができれば」と演奏そのものを大切にする。

 ○…三味線との出会いは亡くなった祖母の遺品を譲り受けた24歳の時。過去に耳にした津軽三味線の哀愁漂う演奏が印象的で、仕事の傍らの「新たな趣味に」と澤田流の門を叩いた。始めてみると師匠は「なぜか私を経験者だと勘違いして初級の曲を飛ばして教えた」。そのため三味線の伝位試験の直前に「習っていない曲がある」と気が付き、慌てて初級の曲を覚えたことも。無我夢中で練習し、追求する内にその音色と奥深さに魅せられ、いつの間にか「三味線が生活の中心になっていた」と振り返る。

 ○…元々音楽を専門的に学んだこともなく「ピアノはバイエルまで」。穏やかな人柄からは想像もつかないが趣味は剣道や居合、武道といった肉体派。そんな活発さからか、三味線の得意楽曲は今回のライブでも演奏する、曲調の激しい「じょんがら節」。おまけに三味線のボディを撥(ばち)で叩く奏法も師匠から男勝りな音と言われる程の力強さで「元々の性格も関係してるかも」と苦笑いして見せる。

 ○…三味線を仕事にしたきっかけは「母の死」。母はピアノや声楽などを教える教室を開いており、そのイキイキとした姿は「仕事が生きる張りになっていた」。そんな母が病気でこの世を去ったとき「人生は限られている。好きなことを仕事にして、長く続けていきたい」と強く思い、今では町田市のほか横浜で5つの教室を開くまでになった。これからもライブや教室を通して「日本の文化として多くの人に伝えたい」。
 

町田版の人物風土記最新6

戸羽 一さん

町田市歯科医師会の会長に就いた

戸羽 一さん

真光寺在住 61歳

7月25日

高橋 南保子さん

NBA所属チームのチアリーダーオーディションに挑戦している

高橋 南保子さん

町田市出身 25歳

7月18日

谷 博夫さん

町田リス園の園長に今年6月、就任した

谷 博夫さん

旭町在住 66歳

7月4日

栗原 寛さん

主婦らが参加するアマチュアの合唱大会に男性として初めて出場した

栗原 寛さん

都内在住 45歳

6月27日

沼田 拓海さん

南町田を生活拠点にアメリカで開催する自動車レース「F4」を目指す

沼田 拓海さん

横浜市在住 20歳

6月20日

大槻 達也さん

町田を拠点に学校運営にあたる桜美林学園の理事長に就いた

大槻 達也さん

武蔵野市在住 65歳

6月13日

あっとほーむデスク

  • 7月25日0:00更新

  • 5月30日0:00更新

  • 5月16日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年7月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook