面発光レーザー発明 市民栄誉賞を授与 フランクリン賞受賞の伊賀健一さん
5月にアメリカ・フィラデルフィアで「フランクリン賞」を受賞した町田市在住の東京工業大学名誉教授・伊賀健一さんが20日、町田市より「市民栄誉賞」を贈呈された。
フランクリン賞とは、科学・工学・物理学などの分野において世界の優れた科学者、技術者を称える賞で、ノーベル賞よりも77年古い歴史を持ち、エジソンやアインシュタインも受賞歴がある世界的に権威ある学術賞。伊賀さんはそのうちの最高位である「バウワー賞」を受賞した。
伊賀さんの受賞は「面発光レーザー」の発案と光エレクトロニクスの広範な応用への研究が評価されてのもの。
1977年に世界に先駆けて、半導体基板から垂直方向に光が取り出される新しい半導体レーザーを発案し、従来の半導体レーザーではできなかった「消費電力の減少」や「安定な単一波長動作」などを可能にした。それは、その後1999年に、インターネットの高速LANやPC用のマウス、高速・高精細レーザープリンタやスーパーコンピュータ内の光配線などに実用化され、世界中の様々な機器に応用されている。「他の研究者はうまくいかないだろうと研究を始めなかった。発案してから実用化まで20年を要したが、研究とはそういうもの」と伊賀さんは話している。
石阪丈一町田市長より賞状・楯・花束の贈呈や祝辞を受けた伊賀さんは「市民栄誉賞を受賞し、大変光栄です。45年間暮らしている町田はとても住みやすくて良い町。大学が多いので、スポーツ、文化、学術にと更に発展していってほしい」とコメントした。
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