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町田 人物風土記

公開日:2014.02.27

3/4に和光大学ポプリホール鶴川でピアノリサイタルを行う
高橋 里奈さん
ベルリン在住 23歳

音楽を追及し自己を表現

 ○…「聴いてくれる皆さんに、ヨーロッパの情景を感じてもらえれば」。日本でのソロリサイタルを初めて行う。そして「日本とヨーロッパの架け橋になれれば」と音楽を通して互いの文化、歴史、習慣をつなぐ。ドイツ・ベルリンで練習の日々を過ごして5年目。「ドイツの人たちの性格は、日本人に近いけど、よりまじめで几帳面なのは日本人。そして日本人の方が何事にも一生懸命かな」

 ○…ピアノを始めたのは5歳のとき。声楽を習っていた母親に影響。「おかあさんが一日中、歌っていたから、いつも音楽がそばにあった」と振り返る。「この世界で生きていく」と決意したのは小学生低学年の時。水泳やバレエ、英語など様ざまなジャンルの習い事をしたが、「ピアノ」だけは特別だった。「いろいろやってみたけど、やりがいがあって、一番楽しかったのがピアノだった」。高校を卒業し、クラシック音楽の本場ドイツ・ベルリンへと羽ばたいた。

 ○…「弾くか、食べるか、寝るかのどれかですね」とベルリンでの生活を話す。自宅での演奏は法律で厳しく制限されているため、数時間ほどしか時間が取れない。あとは学校の練習室。ただし、練習室を確保するために何時間も並んで、やっと練習することができる。「ピアニストって孤独なんですよ」とポツリ。練習も、リサイタルも1人で行うことが多い。「だんだん人との関わりが少なくなってきたかな」と笑う。

 ○…気分転換は早朝の散歩。座っていることが多い分、身体全体を動かしながら、綺麗な街並みを見ながらも練習プランなどを考える。日本へは長期休みを利用し年に2度ほど帰国する。帰るたびに驚くのは「コンビニの品ぞろえ。新商品も多いし」と笑顔が弾ける。「ドイツを選んだのは、学びたいことがヨーロッパの音楽だから」。今後は作曲者の心を守りながら、自分の音を表現することに挑む。音楽の楽しさを感じながら。

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