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町田 人物風土記

公開日:2014.10.02

せりがや冒険遊び場を運営するNPO法人子ども広場あそべこどもたちの代表を務める
大野 浩子さん
南大谷在住 47歳

出会いを人生のプラスに



 ○…「冒険遊び場は子どもだけのものではなく、子育てをする親のものでもあるの」。今年3月に閉園となった「たぬき山」から拠点を移し、市内初の常設型「せりがや冒険遊び場」の運営を担う。「環境が変わり色々な可能性が広がっていく。子どもたちや周りの声を拾いながら、出来ることをやっていきたい」と述べる。



 ○…自身も冒険遊び場の利用者だった。ある子育て講座に参加した際、そこにいた「たぬき山」のスタッフに誘われ、1歳の息子を連れて行った。プレ幼稚園の催しなどで息子が周りの子と同じことができなかったり、勝手に動き回ったりする姿に不安になり、息子を叱りつけたこともあったのだが、ここでの『評価』は”真逆”だった。やりたいことをのびのびとやる息子が褒められて「初めて認めてもらえて『楽』になったの」。また講座で出会った同じ乳幼児を持つ仲間との学び合いも「私を大きく成長させてくれた」。『社会派』のママたちから常に刺激を受け「この仲間たちとの出会いがなければ今の私はなかったわ」と語る。



 ○…山崎団地で生まれ育った「町田っ子」。団地の敷地内で男の子と一緒に泥んこになって遊ぶ活発な子だった。訳あって地元の高校を中退。その後は「引きこもらず”外こもり”」で「放任主義の両親をいいことに、外に出て好きなことを何でもやった。若かったし、世の中はバブルでまさに人生を駆け抜けた感じ」。転機は25歳の頃、これまでの人生を振り返り「自分には何もないことに気付いたの」。高校時代の恩師の勧めで通信高校に入学した。「そこでも色々な出会いがあったわ」。今、活動を手伝ってくれる年下の旦那さんはその学校の同級生だ。



 ○…「代表をやらせてもらっているけど、優秀なスタッフたちに支えられてなんとかね」と笑う。頼りっぱなしもよくないと苦手なパソコンに挑戦中で「表とか、そこそこできるようになったわよ」と意欲的だ。

 

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