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町田 社会

公開日:2016.10.27

パラリンピック通じ『共生社会』を
町田・相模原経済同友会

  • 講演する高橋秀文氏(=20日、ホテルラポール千寿閣)「障がい者スポーツの楽しさを知ってほしい」

 町田・相模原経済同友会(松下和雄代表幹事)は20日、特別講演会「『共生社会』実現への道〜障がい者スポーツの充実と東京2020パラリンピックの成功に向けて〜」をホテルラポール千寿閣で開催した。

 講師は公益財団法人日本障がい者スポーツ協会常任理事で日本パラリンピック委員会副委員長の高橋秀文氏が務めた。

 高橋氏は講演の中で、パラリンピックの歴史や取り巻く状況、魅力などを紹介。ロンドンパラリンピックでは280万枚のチケットが完売したことや、2020年の東京パラリンピックで世界からどのように注目されているかを話した。「日本でパラリンピックができるのかという声もある。ロンドン五輪の時はメダリストによる銀座パレードはパラリンピック開催前に行われたからね。世界では日本がパラリンピックを成功させられるか危惧している」

 障がい者スポーツの普及にも力を入れていて、全国各地の小学校などにパラリンピアンを派遣し、子どもたちに実際の競技を披露したり、体験したりできるイベントを開催している。「心のバリアフリーに取り組み、子どもたちに色々質問をしてもらっています。腕のない選手に『どうやってごはん食べるの』『着替えはどうやってするの』など大人では遠慮して聞けないことも質問してくれます。選手たちも精一杯質問に答えて、理解を深めてもらおうとしています」

 2020パラリンピックの成功は「全競技会場を満席にすることです」。「ロンドンでは完売しましたが、空席が目立った。東京では、満員のスタンドの中で、選手たちに競技をしてもらいたい。それこそが『おもてなし』のはず。とにかく、障がい者スポーツを観に来て。絶対楽しいから」と締めくくった。

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