町田市で初開催のビジネスプランコンテストで大賞を受賞した 杉山 大季さん 18歳
将来は迷わず起業する
○…「うそでしょ?」。受賞の発表を聞いた瞬間に真っ先に思ったこと。町田市で初開催となるビジネスプランコンテスト。一般と学生部門に分かれて応募があった全作品の中から協力者である安部多久見さんと連名で大賞に選ばれた。しかも社会人や大学生もいる応募者中、最年少での受賞というおまけ付きだ。
○…市内小山ケ丘にあるサレジオ高専の機械電子工学科3年生。受賞した「小型電動二輪車の非接触給電スポット」とは簡単に言えば「電動自転車の重い充電器を外さないでもそのまま充電できるようにする仕組み」のこと。スマホをケーブルに接続せずに置いたまま充電できる理論と同様だ。アイデアのヒントは恩師である米盛弘信先生との雑談から生まれた。実現可能なプランを求める参加企業の中から自分が学ぶ分野とテーマを選び、得意なことで勝負した。
○…高専卒業後は進学し、一般企業に勤めた後に起業すると決めている。両親を含め、周りに会社勤めをしている大人がいない環境で育った。「社会を知る意味で会社勤めも経験してみたい。でも楽しそうに仕事をしている父や母を見ているので独立することに迷いはありません」。小学4年まではいわゆる”がり勉”だった。中学では数学だけは飛びぬけて成績が良かった。自分の能力を生かせるのは高専だと思い、見学会で面白い先生が多かったのでサレジオに決めた。
○…最終審査日は定期試験の真っただ中。それでも、落ち着いたプレゼンで他を圧倒した。「毎週のように締め切りがあるレポートで先生から鍛えられているので」。プレゼンでは台本を読み上げるのではなく、自分の言葉で顔を上げて話した。受賞したプランが実現すれば、今後需要が見込めるレンタル自転車などの充電の無人化にもつながる。春からは4年生。「まだまだやりたいことがいっぱい」。早くも来年度のことで頭を悩ませている。
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