先の市長選挙で4選を果たした石阪丈一町田市長が3月30日、本紙のインタビューに応じた。今後4年間は「町田の未来づくり」に特に力を入れるという石阪市長。今後4年間の市政を運営するにあたって、6つあるという重点施策について聞いた。
――これまでの市政運営を振り返ってください。
「『すべての世代の方々に生活の質の向上を実感していただく』、『市民目線で行政改革を進める』。この2つの志を具現化するためにスタートさせた『まちだ未来づくりプラン』を継続しています。その取組みとして、保育施設の充実や子どもたちの居場所づくりを進めるとともに子育て世帯に対するシティプロモーションを展開し、2016年に0歳から14歳の転入超過者数が全国の区市町村中で第1位、17年も第3位と高い順位を維持しております」
――他はどうですか。
「高齢者対策として特別養護老人ホームの整備を促進し、定員数を増加させたことで要介護3以上の方のうち約8割の方が申込みから1年以内に入所できるようになりました。また市民協働により検討を重ねてきた新しい熱回収施設については民間活力を導入した運営方法を採ることが決まり、2022年1月の稼働に向けた整備を進めています」
――4期目はどのようなところに重点を置きますか。
「6つの重点施策に取り組みます。第1に『子育て世代が選ぶまち』です。子どもクラブの整備や、常設型冒険遊び場の増設などを進めます。学校教育では新しい学校指導要領を先取りし、放課後英語教室の実施や外国人指導助手の増員など小学校の英語教育に力を入れます。また、授業でのタブレット端末の活用などICT環境も充実させ、国際社会・情報化社会に対応できる人材を育成していきます。これからの町田を担っていく若年層に『住みたい』『住み続けたい』と思っていただけるよう、保育や教育環境の良さを積極的にPRしていきます」
多摩都市モノレール
――多摩都市モノレールの延伸についてはどうですか。
「はい、それが第2の『新たな基幹交通網を前提としたまちづくり』になります。多摩都市モノレールと小田急多摩線の延伸は多くの市民が実現を期待しています。現段階から、路線延伸による人や物の流れの変化に対応できるまちづくりを進めていきます」
賑いを創り出す15年後、30年後も選ばれる町に
――他にはどのようなものがありますか。
「第3は『中心市街地の再開発・再整備』です。カギとなる町田駅周辺の交通ターミナルの改善を軸に、JR町田駅南地区の再開発や文化芸術ホールの検討など、まちで活動する皆様と協力しながら、さらなる賑わいの創出に努めます。第4は、薬師池公園四季彩の杜、芹ヶ谷公園芸術の杜、野津田公園スポーツの森の『3つのもりの整備』です。薬師池には農産物直売所やカフェ、連接バスが停車できるバスベイを整備し、集客力を高めます。第5は『鶴川駅、南町田駅周辺の再整備』ですね。鶴川駅は周辺道路の渋滞緩和を図り、駅の機能を向上させます。また、2019年秋の『まちびらき』によりオープンする『南町田グランベリーパーク』は駅・公園・商業施設が繋がり合う『すべてが公園のようなまち』として、他に類を見ない価値、魅力を持ちます。第6は『行政経営改革の推進』。質の高い行政サービスを効率的・効果的に提供し、市民サービスを向上させます」
まちだ○ごと大作戦
――今年は市制60周年となりました。
「60周年と、来年のラグビーワールドカップ、再来年の東京オリンピック・パラリンピックを合わせてこの3年間をひとつの契機として『まちだ○ごと大作戦18―20』と銘打ち、市民の『やってみたい夢』の実現に向けた取組みを進めます」
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