境川などの環境保全に取り組むNPO法人「川さらい」の理事長を務める 深田 秀男さん 金森在住 45歳
喜んでもらえるって楽しい
○…自身の誕生日である7月8日にちなんで「七転び八起」を信条とする。幼少期から様々な経験をして今の自分がある。だから「大抵のことは失敗しても何とかなるさ」と話す口調は力強い。自宅近くを流れる境川の汚れが目につき、まだ小さかった子どもと一緒にゴミ拾いを始めた。不定期に行ってきた活動が10年におよび、約1年半前にNPO法人を立ち上げた。毎週末に実施している清掃活動には5〜10人が自由に参加。終了後の交流は何にも代えがたい。
○…本業は建築関係。リフォームから新築、解体までを器用にこなす。ボートや清掃道具類を置く事務所用に借りた建物も、少しずつ自分の手で直している。「メンバーはもちろん、子どもから大人まで参加してくれた人々の憩いの場を作りたい」と目を輝かせる。
○…学生時代から考えることが好きだった。“発明”とまでは呼べない、ちょっとしたアイデア品。思いつくと友人たちに披露した。かつて特許庁に持ち込んで称賛された「いびきを止めるグッズ」は目下のところ改良中だ。これができればいびきに悩む当人だけでなく、周囲の人の助けにもなる。物事を考える上で、根本にあるのが人助け。「人に喜んでもらえることを考えるのが楽しい」
○…「いつか綺麗になった境川をボートに乗って江ノ島まで川下りしたい」という大きな夢を抱く。その一方、この活動を通して作りたいのが障がい者の働く場。川沿いの歩道や川の中、仲間たちとともにおしゃべりしながらゴミを拾う。そこに雇用が生まれれば、どんなにいいだろう。「ボーっとしたまま生きていたくない。ボーっとするのは死んでから」が口ぐせ。「人々に喜んでもらえる活動がみんなで楽しくできたら、それってすごく嬉しくないですか」
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