初開催となる「マチダブル2019」の実行委員長を務める 原 智之さん 高ケ坂在住 41歳
同年代で分かち合いたい
○…まだまだやんちゃだった20歳のときから気がつけば20年。「みんなどうしてるかな」と思ったことがきっかけだった。周囲を見ても同世代は仕事や子育てに忙しく、日々を何とか懸命に生きている者がほとんど。節目の年に人生2度目の“成人式”を開き、思い出を語るだけではなく、これから先のことを一緒に考えたい。親しい友人たちに相談すると、話はとんとん拍子でまとまった。
○…「初開催となる今回は、足跡が残せればいい」。大きな目的の一つが次の代に引き継ぐこと。毎年、上の代が下の代にノウハウを伝えながら残せるように。自分たちが暮らす町田を盛り上げるためにも「町田らしさ」を存分に盛り込んだイベントにしたい。
○…バブル世代を上司に、ゆとり世代を部下に持つ同年代。就職氷河期を経験した者も多く、不遇を味わった世代といえる。「同じ年代を生きてきた者同士、きっといろいろな話ができると思う」。自身も大学卒業後に一度町田を離れた。結婚を機に帰郷し、改めて町田の良い部分が見えてきた。4人の子を持つ親になり、仕事も充実している。でも不惑なんて言ってられない。最近友人に誘われて始めた山登り。登っている途中はつらく、楽しいと思えない。でも山頂に達したときの達成感や感動は何物にも代えがたいことを知った。
○…8月の開催に向け、決めなければいけないことはまだまだたくさんある。山登りでいえば6、7合目といったところか。それでも頂上に立ったときに見える風景は想像できる。同じ年の仲間と集まり、一緒に見たい山頂からの眺め。「成功したら次はトリプル成人式もいいかな」と笑う。いつか自分たちの子どもたちが40歳になったときに、このイベントが定着してくれていたら嬉しい。
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