桜美林大学の新キャンパス「東京ひなたやまキャンパス」が4月に本町田に開校した。学校法人桜美林学園(佐藤東洋士理事長・学園長)は3月30日、同キャンパスに隣接する町田木曽住宅を管理・運営する東京都住宅供給公社(=JKK東京/中井敬三理事長)と地域コミュニティ活性化に向けた連携協定を締結した。
町田木曽住宅において自治会との交流促進などにより地域活性を進める協定。これにより同学園側には学生らが好条件で入居でき、多世代交流による人材育成、社会活動への参加などのメリットが生まれる。また、JKK東京側は夏祭りや正月のもちつきなど自治会活動への学生の支援や団地の魅力向上などにつながる利点を見込んでいる。
東京ひなたやまキャンパスは廃校となった市立本町田西小学校・本町田中学校の跡地を一体的に活用して開校した。2013年に策定した「町田市木曽山崎団地地区まちづくり構想」に基づくもので、市は16年2月1日から50年間の定期借地権を設定し貸付け。3万平方m以上の敷地面積の中に教室棟、スタジオ棟、音楽棟、管理・図書館棟、広場などが建設されている。町田キャンパス(常盤町)から芸術文化学群を移設し、新入学生を含めて約1600人の学生らが演劇、ダンス、声楽、器楽、映像制作などに取り組む。「地域の人が芸術に触れられる公開授業なども検討しています」と同大。
町田木曽住宅は1969(昭和44)年から71年にかけて建築。現在3860世帯が住み、名義人が65歳以上の世帯が全体の56%を占めている。花火が評判の団地祭には市内外から毎年多くの観客が訪れており、同自治会の宮川正夫会長は「高齢化が進み、催しの準備や運営も一仕事。若い学生が参加してくれると大変助かる。商店会も若い人に向けたサービスや商品を揃えるなど活気が出るのでは」と期待を込める。
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