４月１日から町田市観光コンベンション協会の事務局長に就任した 亀田 文生さん 玉川学園在住 61歳
未知の分野に踏み出す
○…３月末で町田市民病院事務部長を退職。新しい世界へと踏み出した。市役所に残って後進を育てる道もあったが、あえて選んだのは自分の知らない分野。「１８０度違う仕事に就き、一から勉強させてもらっています」。コロナ禍で送別会などもできなかったが、新しい職場では良い仲間に恵まれすぐに打ち解けた。町五小、一中の出身。広島から両親とともに上京し、町田に暮らして50年になる。
○…中学まではサッカー少年。一方で父の影響で始めたアマチュア無線やモールス信号に夢中になるなど、インドアな面もあった。パソコンもスマホもなかった時代。無線で世界の知らない人々とつながることが何よりも嬉しかった。「部屋にいながら遠くにいる人と国境を越えて話ができる。電波ってすごく夢があったんです」
○…コロナ以前は夫婦でゴールデンとラブラドールレトリバーの大型犬２頭を連れ、キャンピングトレーラーで温泉のあるキャンプ地で過ごすのが楽しみだった。昨年は奈良まで遠出し、京都観光も楽しんだ。仕事も遊びもとことん楽しむがモットー。大変なことでも苦しみの先にある喜びを考えれば乗り越えられる。目標を定め、そこにたどり着いたときの達成感は忘れられない。
○…駅前はにぎやかで、少し離れた周囲には緑も多い。町田の良さは何をするにも「ちょうどよい」ところだと思う。たとえ離れても、また帰ってきたくなる場所。底知れぬ魅力があるこの街をもっと多くの人々に知ってもらいたい。これからはそれを伝えることが仕事になる。「自分がどのように役に立てるか。一つの挑戦です」。ゆっくり時間が取れたら妻と犬たちを連れて日本一周するという夢は、もうしばらく先に延びた。
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