生活困窮者支援りぼん(田中のり子代表)が2020年7月に立ち上がり、町田駅周辺でホームレス支援を始めた。団体のメンバーは新宿や池袋などの都心で路上生活支援の経験のある市民や路上生活について研究をする大学生らで構成。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに仕事を失い、生活に困窮する人々が増えつつある状況を受け、援助を必要とする人の声を必要なサービスにつないでいく。
同団体のメンバー4人はボランティアの参加者とともに町田駅近くの公園のベンチや地下道にいる路上生活者に声をかけ、軽食を手渡して近況を訪ねて歩いた。また生活保護申請などの相談に手助けしている。
初めて7月30日に実施した夜回りでは、声をかけた15人のうち10人が軽食を受け取った。このコロナ禍でイベントが中止になったため、警備の仕事がなくなり路上での生活を余儀なくされた人もいたという。
町田でSOS増加
2017年から池袋の支援団体に所属している田中代表は路上生活者などの生活相談、炊き出し、夜回りなどの活動を行ってきた。団体を通じて町田での路上生活者の状況を知り、地元町田での活動を決めた。路上生活者の中には職を失った人だけでなく、LGBTの悩みにより家出した人、人間関係がうまくいかず集団生活ができない人などもいるという。夜回りは毎月第1・3木曜日の午後9時から実施。また、毎月最終土曜日の午後1時〜3時には、中町にあるカフェ「双方形」で生活相談を受け付けている。
そこには「働けなくなり生活が不安」「生活保護についてよくわからないので詳しく知りたい」「役所の申請窓口に行ったが断られた」といった相談が寄せられており、田中代表は申請の手伝いや一緒に不動産屋を回るなど「できる限り希望が反映できるようお手伝いしていきたい」と話す。町田市外への自治体に繋ぐ相談も行っているという。
支援への協力求める
同団体では現在、軽食の準備の手伝いや一緒に夜回りしてくれるボランティアを募集中。また個別包装された食材や歯ブラシ、マスク、かみそりなどの寄付も募っている。支援への協力、寄付についてなど詳細はメール【メール】ribon.sodan@gmail.comへ。
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