立ち技格闘技の大会「RISE(ライズ)148」が4月17日に後楽園ホールで行われ、市内出身・在住の小林愛三(まなぞう)選手(本名・愛実/NEXTLEVEL渋谷)がRISE QUEENフライ級(女子・52kg以下)タイトルマッチに参戦。昨年末に敗れた相手を倒し、正規王者に輝いた。
小林選手は2020年12月に行われた同大会の王座決定戦で対戦相手の負傷欠場により暫定王者となった。その日、代わりに戦ったのが、今回対戦した田渕涼香選手だった。勢いのある若手の空手家。暫定王者として迎え撃つも、ダウンを奪われ、その後ポイントを得られず判定負けに。「年末年始は今までの格闘技人生の中で一番へこみました」と振り返る。
しかし今年3月に田渕選手と再戦することが決まり「やはり今までで一番燃えました」。両親からもらった言葉「熱い気持ち、冷静な頭、感謝の心、女は度胸」をテーマに掲げ、トレーニングに励んだ。今まではただがむしゃらに目の前の相手にぶつかり、力業で勝ってきたが「それではダメなんだと思い知らされた、意味のある敗戦にしないと」。セコンドの声をちゃんと聞き、戦術もしっかり頭に叩き込む。家族や先輩、後輩、トレーナーの献身的なサポートを受け、体重も気持ちもコントロールできた。「心と体を一致させられたことが今回の勝因です」と笑顔で語る。
世界に通用する選手に
絶対にやりたかったというリング上からの勝者マイクパフォーマンスでは支えてくれた人たちに感謝を述べ「世界に通用する選手になります。もっとアグレッシブな愛三を見たいと言ってもらえるようになるのでこれからも応援お願いします」と涙ながらに宣言した。小林選手が幼稚園の頃から高校卒業まで髪を切りに通ったという美容室アイリーブルー(小川)の吉川教一さんも小林さんを応援する一人。今回の勝利に「あんなに泣いた愛三ちゃんを見たのは初めて。本当に苦しかったんだと思います」と話し「これからも世界の愛三として頑張ってほしい。影なら応援させてもらうからね」とエールを送った。
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