新型コロナウイルスのまん延対策のため公道走行が中止された東京五輪聖火リレーの代替措置として、町田シバヒロ(中町)で7月9日、走行予定者が出席し、点火セレモニーが催された。イベントは関係者のみの無観客開催だったが、ランナーたちはトーチを重ねて聖火をつなぐトーチキスで互いにポーズを決め、会場はたくさんの笑顔であふれていた。
2020年開催の当初予定から1年延長し、出走目前に公道走行の中止が発表された都内(島しょ部を除く)の聖火リレー。その代替イベントとして、走行予定者がセレブレーション会場で聖火をつなぐ点火セレモニーが企画された。
都内での聖火リレー初日となる9日は世田谷区、狛江市、稲城市、町田市の区間を走行予定だった約100人が参加。区間ごとに時間を区切り、それぞれトーチキスをつなぐと、2人1組で思い思いにポーズを披露する形で進行した。
町田市区間のランナー32人をつないだ聖火を受け取り、イベントの最後を飾る聖火皿への点火は、市内出身・在住で、リオデジャネイロパラリンピック自転車競技の銀メダリスト・鹿沼由理恵さんが務めた。鹿沼さんがトーチを聖火皿に向け、静かに火がともされると会場からは拍手が沸き起こった。鹿沼さんは「リオで自分が頑張れた聖火と同じ聖火がこの東京にやってきたことに改めて感動しました。このともしびが皆さんの応援の力、選手の力になるものと思っています」と感想を述べた。
トーチキスを見守った石阪丈一町田市長は「3月に福島を出発し、全国46道府県をつなぎ、東京にやってた聖火。残念ながら公道でのリレーはできませんでしたが今日は参加した33人の皆さんの笑顔が見れました。これが聖火リレーの力です。大会は無観客開催となってしまいましたが、みんなでテレビで応援しましょう」と話し、イベント開催に尽力した関係者や1200人以上のボランティアに向けて感謝を伝えた。
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