和光大学教授でインドネシアを広める活動に力を入れる バンバン ルディアントさん 川崎市在住 54歳
インドネシアとの懸け橋に
○…日本に暮らして30年以上。流ちょうな日本語を話し、インドネシアのことを多くの人に知らせるための活動を精力的に行う。町田市とはホストタウンの関係にある同国。8月24日(火)に和光大学ポプリホール鶴川で行われる催しに解説者として参加する。「多民族国家で多様性のある国。人々はとても友好的です」。インドネシアで使われる貨幣や洋服、食文化、観光地などを教えたいと楽しみにしている。
○…インドネシアの首都ジャカルタのあるジャワ島生まれのジャワ人。「五人兄弟の長男として両親の期待を背負い、周囲にサトウキビ畑のある広々とした環境でのびのびと育ちました」。高校卒業後に政府の支援を受けて日本の大学へ。大学院を卒業し一度帰国するが、2年後に再来日して今に至る。大学ではITビジネス等を指導する。
○…すし、うなぎ、そばなど和食は何でも好き。「同郷の妻も日本食を作ることの方が多いですね」。東南アジアの伝統武術シラットにも精通し、広めるために尽力する。年に数回は小学校を訪ねて母国の米作りについて講義。「機械化せずすべて人の手で、800年前から同じ作業を続けています」。効率化よりも働き手を優先するという国の事情のためだ。
○…インドネシアでは日本の歌も人気で、五輪真弓の「心の友」をカバーした歌手の動画は700万回以上再生されている。「歌詞はわからないんですが、メロディーが琴線に触れるんです」。教壇で生徒たちに「動画を配信するならバラードを歌えば再生回数が伸びる」と冗談交じりに話す。起業して母国の経済発展に貢献したいという内に秘めた思いがある。将来は「夏は気候のいいインドネシア、冬は日本で生活するのが夢」と笑顔で締めくくった。
|
|
|
|
|
|