市街地にあって緑豊かな自然が残る本町田の真之山(しんのやま)ふるさとの森。憩いの場所となることを目指して散策路を整備し、森の生き物たちを紹介する活動などをしている「真之山ふるさとの森を守る会」(渡辺縁代表=人物風土記で紹介)が生息する動植物を掲載した「真之山ふるさとの森マップ」を作成。8月21日、森の入り口にマップの看板を設置した。
会が市の公益的活動団体として登録されたのは2020年7月。草木が生い茂り、手つかずの状態だった森を多くの人に親しんでもらえる場所にしたいと発足した。きっかけは「このままでは宅地造成地として開発される、墓地になるかもしれないなどのうわさを聞いたこと」と渡辺代表。隣接する弥生ヶ丘自治会の強力なサポートもあり、会員12人で活動する。
森の散策路を整備
同年9月には公園緑地課の職員と森の散策路予定地を視察し、10月から毎月1〜3回のペースで散策路の整備を始めた。「真之山」の地名の由来の一つがシノタケが茂る山だったこと。道をつくるための草木の刈り込み、倒木や枝などを切りそろえる作業は今でも一番の力仕事だ。地図を作る上で苦労したのが散策路を地図上に記す作業。会員の一人がスマホのGPS機能を使って歩いて記録した。「森の中で迷う人も増えている。マップを役立ててほしい」
ルールと自然を守る
森を利用するにあたり絶対に守ってもらいたいのがルール。渡辺代表は「火の使用禁止やゴミの持ち帰りはもちろんですが、植物や生きものは持ち帰らずに森の中での観察を楽しんで」と念を押す。今後絶滅が危惧される希少な動植物が生息し、未来に向けて残していくことも会の大事な目的だ。マップには動物や鳥、昆虫、草花がイラストで描かれている。
「コロナが落ち着いたら子どもたちを対象に自然観察会なども行いたい」と同会の丹田公和さん。渡辺代表は森に生息する動植物についてツイッターで写真を付けて情報発信している。
4カ所に設置したマップの看板は6カ所まで増やす予定。マップは本町田遺跡ガイダンスルーム、町田焙煎珈琲ヒルズ珈房などでも手に入る。会の活動についての詳細はホームページで。
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