明智光秀短冊 いつまでも変わらぬ藤を 泰巖歴史美術館【電話】042-726-1177
葉桜が目立つようになると今度は淡い紫色をした藤の花が見ごろを迎え、春に彩を添えます。古来より日本に自生する藤は、『万葉集』などの歌集や古典文学にも数多く登場し、古くから日本人に親しまれてきた花の一つです。
こちらは明智光秀が藤を題に詠んだ歌を記した短冊です。
色ふかき 花の藤波 咲そひて御池にやとる いく千代のかけ
この歌に詠まれる「藤波」とは、藤の花が風で波のように揺れ動く様を表す言葉です。古代から戦国の世までの途方もなく長い間、たくさんの藤の花が池の水面に映った情景が繰り返され、光秀もそのことに想いを馳せたのでしょう。
様々なことが目まぐるしく変化してゆく現代ですが、日本の変わることのない美しい四季とそれを愛でる心は大切にしていきたいものですね。
|
|
|
|
宮司の徒然 其の137町田天満宮 宮司 池田泉12月21日 |
|