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町田 人物風土記

公開日:2022.04.07

小山のホタルと自然を守る会で事務局長を務める
畠山 光則さん
小山町在住 72歳

地域の誇りを守りぬく

 ○…住宅の近隣にある貴重な谷戸緑地。町内会の仲間同士で「ホタルを守ろう」と小山のホタルと自然を守る会を立ち上げたメンバーの一人だ。「公園緑地課の職員さんにも参加してもらってね」。10種類ほど自生している桜のなかに絶滅危惧種のホシザクラを発見したのは2004年のこと。それ以降、会では分布図を作り、色分けをして記録をつけている。親木から派生したものや、日当たりの良い場所に移植したものを合わせて約50本。「新種だと聞いてビックリした。職場の仲間を順番に連れて見せたりして」と懐かしむ。

 ○…千葉県出身。大学進学で上京し、就職に合わせて町田に来て50年。就職先の町田市役所では、当時の大下勝正市長のもと、福祉関連の仕事に尽力。中でも障がい者福祉センターひかり療育園は立ち上げにも携わり、思いが深い。「当時は障がい者への対応が今とは違っていたから。家に匿われたりして。みんな救おうと頑張ったよ」

 ○…山が好き、自然が好き。野鳥も好きで日本野鳥の会の会員にもなっている。「特にルリビタキかな。きれいな青色でかわいらしくて」と頬をほころばす。定年後の今は、料理教室に通い、仲間との2泊3日の千葉合宿で腕をふるうのが楽しみ。本格的な蕎麦打ちを極め、「ご馳走して喜ばれるのが嬉しい」とか。

 ○…高齢化が進む同会。「会長は知識が豊富。調べものも率先してやってくれるので、体を使う場面は自分が動いてサポートする」と話す。若い会員も所属するが、仕事などでなかなか活動に参加できない人が多いのが悩み。「仕事を終えた60代の元気高齢者に参加してもらいたいね」。ホシザクラの次は、ホタルの季節がやってくる。「貴重な自然は自分たちで守っていかなくちゃ」

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