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町田天満宮 宮司 池田泉 宮司の徒然 其の101

掲載号:2022年4月14日号

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咲く場所で花弁の色が異なるタチツボスミレ
咲く場所で花弁の色が異なるタチツボスミレ

100すぎて

 私のコラム掲載は2015年6月から始まり、とうとう100話を越えた。あっという間の7年。かいつまんでみても多くのことがあり、スポーツこそ明るいが、国内では度重なる自然災害や異質化する凶悪犯罪、高齢者の自動車事故。世界では国同士のせめぎ合いや紛争、人種差別、迫害。中でもあきれるのは、4年前に非核化で南北合意したのに、今年は核抑止を世界中に知らしめようとミサイル実験を繰り返す北朝鮮。トランプが言ったようにやっぱりロケットマンだ。そしてコロナウイルスが世界中を襲った。パンデミック、クラスター、ソーシャルディスタンス、三密、ワクチン接種、Go to トラベル......。今年に入ってもう既に岩手で6強の地震、そして独裁者によるウクライナ侵攻。タリバンが支配したアフガンやミャンマーや香港はどうなるのか。今年も豪雨災害があるのか。コロナは収まるのか。世の中不安だらけ。

 かつてのコラムを読み返してみたら、2015年の第2号「梅の話」で希望とも憂いともとれるこんなことを書いていた。『すべての動植物はスピードこそ違うが、ひたすらミックスされていく。人間も例外ではない。それが自然。だから、極論と言われるかもしれないが、長い長い時をかけて人間も自然にミックスされていき、やがて地球上が一つの人種になって言葉も共有できたなら今ほど争わず対話できるはず。同じ種の生物が殺し合う愚かな行為もなくなるはず。そのためには環境を守り、改善し、地球を長生きさせなければならないと、より多くの人が意識して生活することが大切だと思う。紛争中の国民に言わせれば、平和ボケのぬるい島国ならではの考えと笑うだろう。それでも、かつて我が国が刻んだ愚かな殺し合いの歴史があればこそ、紛争は普通ではないんだと気づいてほしい。地球上すべてに平和が訪れた時、梅たちは慈しんでもらえてるだろうか。それとも、地球上に生物はもう......』

 7年経っても私の考え方は変わってない。つまり進歩もしていない。それでも、人間は進化に進化を重ねてできあがった地球上で最も高等な生物なのだから、遠い未来、人種も言語も一つになり、紛争をしない成熟した生物になることができるはず。つまりは、そうなるのが早いか、環境破壊で地球が再生不能になってしまうのが早いかという問題。とりあえずは直近の問題として、コロナウイルスの新たな変異株が、これまで以上に強力で、人類の存続を危うくするようなものでないことを祈る。

 境内東側の旧社殿脇にタチツボスミレの一群があり、社殿脇の枝垂れ梅の下にもちょっとした花畑のようなタチツボスミレ一群がある。どういうわけか花の色の濃さが違う。とても気になっている。静かに眺めつつも、気持ちにいまひとつ余裕がない。コロナあり、紛争ありの落ち着かない世の中のせいか。

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