フットサルチーム「ASVペスカドーラ町田」の監督に就任した 甲斐 修侍さん 成瀬在住 49歳
勝ちに拘る姿勢貫く
○…長年チームを引っ張ってきた主力選手がひとり去りふたり去り、3年間で大きくメンバーが入れ替わった。図らずも若返ったチームの育成に尽力してきた監督がその任を終えると、白羽の矢が立った。フットサル界の草分け的存在で、選手時代は「カリスマ」とも「レジェンド」とも呼ばれた。引退後はそのまま育成・指導の道に進んだ。「今季の登録選手の19人のうち、半分は下部組織の時から自分が見てきた選手たち。トップの舞台でどのように力を発揮してくれるか楽しみ」
○…厳しいチーム事情だが、やるからには勝ちに拘る。そこにはベテランも若手も関係ない。「一戦一戦がむしゃらに、1分でも2分だけでも、試合に出たら100%の力を出し切らないと」と力説する。44歳まで選手を続けた自分がそうだったように。
○…宮崎生まれ、大阪育ち。小3からサッカーを始め、社会人になっても続けた。26歳の頃、日系ブラジル人のコミュニティに参加し、フットサル大会に出場。「衝撃でしたね。中身を知れば知るほどサッカーとの概念の違いを感じ、それでいて通づる部分もあって、そんな奥深さにのめり込んでいきましたね」と振り返る。チームには前身の立ち上げ時から22年間、ずっと携わってきている。
○…二人の息子も幼い頃からサッカーを始め、のちに長男はフットサルを選び、今はチームに所属する。「膝をケガしてこの4月に手術をしたばかり。しっかり治して、戦力になって戻ってほしい」。次男はサッカーを選び、中3で海外に。昨年18歳で、プロ契約を結んだブラジルのチームで奮闘している。「二人とも自分のやりたいことを見つけて進んでいる。見守るしかないね」と父親の顔で目を細めた。
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