戻る

町田 コラム

公開日:2022.10.13

北条氏康詠草
秋虫の声
泰巖歴史美術館 【電話】042-726-1177

 秋になると、夜にスズムシやマツムシなどの虫の鳴き声が聞こえてきますね。昔から秋の虫の鳴き声は多くの歌に詠まれてきました。

こちらは戦国大名・北条氏康が詠んだ和歌を書き記したものです。

 

 尋虫声鳴きすてゝ 又きくほとや まつ虫のまたれんとての  とたへなるらむ  氏康

 「マツムシ(松虫)が鳴くのを止めた、人を待たせるために途絶えたのだろう」。マツムシの「松」と「待つ」をかけています。鳴き声が一度止んで再びまた鳴きだすまでの静寂を、人の興味を引くためにマツムシが意図的に作り出したものと表現しています。

 テレビやスマホから流れる話し声や音楽などもスイッチ一つで操作できる現代ですが、昔から変わることのない秋虫の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    町田 コラムの新着記事

    町田 コラムの記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS