町田 人物風土記
公開日：2022.11.03
11月１日付で町田商工会議所の会頭に就任した
澤井 宏行さん
南成瀬在住 57歳
地域経済の未来を語り合う
○…「商工会議所の魅力は人と人のつながり。会員同士、地域経済を大いに語り合って未来を描きたい」と意気込む。４１１８の事業所が所属する町田商工会議所の会頭に就任。地域や地元中小企業の活性化を目指し、仕事の地産地消を掲げていくつもりだ。「経営者は孤独なもの。でも商議所にくれば多様な意見に触れ、話し合うことで地域経済の肌感覚がわかるようになる。互いに影響しあい、自分を高めていける場になる」。自らの経験に基づく言葉だ。
○…東京ガスライフバル澤井の代表として長年、地域インフラ整備の一翼を担ってきた。リーダーとして心掛けるのは考え方を伝えることと、目的とプロセスをチームで確認すること。理想の社長像を思い描く時、創業者である父の背中は大きい。経営学を学ぶため出席した研修やセミナーの内容が、父が実践していたそれと変わらないことを知るたび、偉大さを感じている。
○…日野市生まれ。幼い頃は活発な野球少年だった。社会に出てすぐに父の会社に就職。寝食を惜しんで働き、一息ついたころに町田青年会議所に入所。そこでの事業を通して多くの仲間と知り合えたのは、今も輝く財産だ。結婚を機に町田に住み職場も暮らしも町田に。最近の気分転換は専らドライブ。休日の朝早くに出発。２００キロほど走って昼下がりに家に帰る。物足りない時は夕方からまた走るときも。運転中は一人で考えを巡らす大切な時間だ。
○…社会変化が激しい近年、焦る気持ちが原動力になっている。「経営は常に焦りとの闘い。負けちゃいないんだと今でも自分に言い聞かせる」。経営者として、会頭として、先人から受け継いだバトンを次の世代へ渡すことに責任を感じつつ、前を見つめる。
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