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町田 人物風土記

公開日:2023.03.16

鶴川第二中学校の合唱部顧問で6回の全国優勝へ導いた
眞鍋 淳一さん
鶴川在勤 69歳

響く歌声、成長見つめて

 ○…鶴川第二中学の合唱部が今年、6回目の全国優勝を成し遂げた。長年顧問として指導してきた成果だ。「いつも、楽しい音楽を目指している。生徒たちが練習に打ち込める環境があるのも学校や保護者の方のおかげ」と周囲への感謝を忘れない。合唱指導の第一人者として、現在は大学でも教鞭をとる。「先人から受け継いだものを次の指導者に伝えたい」

 ○…香川県出身。母の影響で幼いころから歌が好きだった。小学校で合唱団に入団し、ボーイソプラノとして励んだ。今に続く原点となったのは中学校でも入った合唱部。「顧問の先生の教え方が上手くて。褒めてくれて、新しいことに挑戦して。とっても楽しかった」。その後音楽大学に進学し声楽を学び「合唱の感動と楽しさを子どもたちに伝えたい」と、東京都の教員に就職。市内でも境中、忠生中などで合唱部顧問を務めた。

 ○…指導の中で気づいたことはすぐにメモをとる。1年ごとに増えていくメモ帳には合唱を上達させる方法論が詰まっている。内容をまとめて本として出版されたことも。「残しておくと反省できて、後で勉強したり対策できる。生徒が技術的にも人間的にも成長したなという瞬間にかけた言葉を記録している」。大変な時ほど、成長のメソッドが生まれやすいという。合唱を通して人間として成長する中学生を見守り続けている。

 ○…普段はのんびりした性格でも、合唱のことは強くこだわる。テレビが大好きで、ドラマやバラエティなどなんでも目を通す。「人や物に限らず”優れモノ”に出会いたくて」。ディズニーの対応やUSJのキャラクター戦略など、番組を通して指導のヒントを探している。「教育者で、研究者でもある。でも合唱指導者と呼ばれたい」

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