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公開日:2023.03.23

マスク生活 ひと区切り
「今後」を市教委にきく 

  • マスク姿で校歌を斉唱する金井中の卒業生

 新型コロナウイルスの感染防止策として2020年から国が推奨してきた「マスクの着用」が3月13日以降、「個人判断」となった。3月17日にあった市内中学校の卒業式では「卒業生は任意」となったが、実際の着用率は高かったという。学校でも「マスク生活」がひと区切りを迎える中、「今後」などについて町田市教育委員会に話を聞いた。

「個人判断」スタート「心配」「安心」

 厚生労働省により3月13日以降のマスクの着用は「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」とされた。学校生活の中でのマスク着用についてはこれまで、「賛成」「反対」双方の意見が取りざたされてきた。賛成意見として「マスクをしないと感染などのリスクが高まり、罹患による欠席で学習機会の損失が心配」「着用することで安心して集団生活に臨める児童や生徒がいることも理解してほしい」などがあり、反対は「マスクにより生徒間や先生とのコミュニケーションが不足するのでは」「表情が見えなくなり、こどもの発達が心配」などだった。

 町田市教育委員会は学校でのマスク着用について、文部科学省からの通知を踏まえ、基本的感染症対策として活動場所や活動場面に応じたメリハリのある着用を指導。また様々な事情で着用が困難な児童、生徒については配慮が必要であり、着用の有無で差別や偏見がおこらないよう、適切な指導を依頼してきたという。今後について市教委は「国や都から発出される内容を踏まえ通知する」とし、「引き続き感染対策に取り組むともに、児童生徒が前向きに学校生活を送れるよう支援したい」と話す。

卒業式では

 一方、市内では17日に公立中学校で卒業式が行われ、きょう23日は公立小で予定されている。

 市教委は、2月に出された文部科学省の通知を踏まえて対応を決定。卒業式に関しては換気等の基本的な感染防止対策を徹底した上で、卒業生は声を出さない、または十分な身体的距離を確保できる場合はマスクの着用を求めないとした。ただし国歌・校歌の斉唱、合唱や呼びかけの際はマスクの着用を基本とした。一方で教職員及び来賓や保護者のマスク着脱については個人の判断に委ねたうえで、会場内での私語を慎むよう依頼した。取材した金井中では、生徒の大多数がマスクを着用して式に臨んでいた。

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