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町田 人物風土記

公開日:2023.07.06

ミステリー作品として評価を受けた著書が先月、発売された
おぎぬまXさん(本名:荻沼 竜太)
町田市出身 35歳

「情熱」が筆動かす

 ○…「絶対に受賞する」。その熱い思いと自信だけで書き続けた。地元の町田で起こる殺人事件の作品。街を練り歩き、リアリティを追求。ミステリ作家の登竜門とされる賞の「推薦枠」として評価を受けた。あきらめかけたなか、朗報は誕生日の翌日。自分がおもしろいと思ったものが評価されたことがうれしかった。一日遅れとなったが、最高の誕生日プレゼントとなった。

 ○…漫画家・小説家として活躍する一方、元お笑い芸人という異色の経歴をもつ。言い訳ができないシビアな世界だった芸人時代。「おもしろくなければすべるだけ。目に見えてお客さんの反応が分かっちゃうんです」。その経験は今の執筆活動に生きる。芸人として培ったおもしろさを追求したいという情熱。魅力ある作品を生み出すのに欠かせないものと信じている。

 ○…幼少期から鶴川に住み、多くの時間を過ごしてきた町田には思い入れがある。「キン肉マン」に感化されて漫画家を目指していた学生時代。足しげく通い、同じ漫画家の夢をもつ仲間がいることを知った市内の画材店。芸人時代に同期と一緒にネタ練習をした芹が谷公園。町田で過ごした思い出の数々が作品のディテールを形づくってくれている。飾らず、いろんな世界を見せてくれる町田が好きだ。

 ○…先日開催した著書の発売を記念するイベントでは予想を超える人が集まってくれた。「私には根強いファンがいるんですよ」と笑う。ミステリ作家としては歩み始めたばかり。ただ、自らを評価してくれた人たちの見る目が間違っていなかったと証明していきたいという思いは強い。「そんな情熱ももっていければ。ミステリを極めていきたいと思っています」

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