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公開日:2023.08.17
「ダメダメ〜」盆踊りで啓発
特殊詐欺防止 町田署企画
町田警察署が監修する特殊詐欺や闇バイトの防止を訴える「ダメ!ダメ!ソング」に今夏、盆踊りバージョンが登場した。作詞・作曲を務めたのは町田市内在住のシンガーソングライター、彩ショルさん。「皆さんに振付を覚えながら、歌詞も口ずさんでもらいたい。犯罪抑止につながれば」と話している。
「息子と信じちゃダメダメ〜、役所と信じちゃダメダメ」――。今月初め、コロナ禍を経て再開されるようになった町田市内の夏祭り会場などで流れた少しユーモラスなメロディ。町田警察署の依頼を受け、彩ショルさんが作詞・作曲した「ダメ!ダメ!ソング」の盆踊りバージョンだ。
電話などを用いて不特定多数から金銭をだまし取る特殊詐欺の防止を呼びかける楽曲。今月5日には、彩ショルさんの地元である金森の納涼祭で本人が歌唱し、メロディに合わせ、踊りながら口ずさむ参加者の姿がみられた。
「人生の先輩で本来ならば感謝しなければならない高齢者への犯罪。それが許せなくて協力した」と彩ショルさん。「振付を覚えながら、歌詞も口ずさんでもらいたい」と力を込める。
増加傾向
町田警察署によると、市内の特殊詐欺の認知件数は今年に入り、今月7日時点で80件。防止するため、数多くの啓発活動が行われているものの、昨年以降、増加傾向にあるという。
そのため、同署では更なる啓発につなげるため、詐欺の受け子・出し子にならないように訴えるものなど、さまざまな種類がつくられてきたダメダメソングの新バージョンを加えることにしたという。
同署生活安全課担当者は「特殊詐欺の被害を未然に防ぐためには、家庭内での声掛けが重要になる。そのため、家族で参加することが多い盆踊りで周知できるものを企画した」と話す。
彩ショルさんは同署に協力するなか、息子と信じて特殊詐欺の被害に遭い、自ら命を絶った高齢者の話を聞き、「あまりの衝撃で言葉が出なかった。もし自分の家族だったらと考えると恐ろしくて。何かあってからでは遅い。みんなが家族を守る視点をもつようになれば」と願いを口にしている。この盆踊りバージョンの動画は町田市体育協会・レクリェーション協会のホームページなどで観覧することができるという。
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