町田 トップニュース教育
公開日:2023.12.21
玉川学園高乙部さん
サンゴ研究に国際評価
「移植」に関する調査で
玉川学園高等部で、サンゴ研究部に所属する乙部結生さんが先ごろ、中高生を対象とした環境問題の解決につながる研究に関する国際コンテストで評価を受けた。乙部さんは「サンゴ移植の最適な場所を見つけるための研究。成功すれば世界のどこでも用いることができるもの。受賞できてうれしい」と話している。
このコンテストは先ごろ、オーストラリアを会場に開催された「GLOBAL LINK Queensland(GLQ)2023」。日本やオーストラリア、イタリアなどの中高生が参加し、乙部さんは所属するサンゴ研究部で、現在取り組んでいるサンゴの白化を防ぐための移植にまつわる研究について発表。ブロンズアワードと呼ばれる賞を獲得した。英語でプレゼンテーションしたという乙部さんは「イメージしていた日本の学会のような堅い雰囲気とは異なり、観覧者が楽しめるような独自性あふれる発表会だった。専門用語の英語が難しく苦戦した部分もあったが、楽しめた」と振り返る。
「白化が進む?」
乙部さんが発表したのは「サンゴの移植場所」に関する研究。部の取り組みで沖縄県の伊江島から送られてきたサンゴを育て、海に戻す活動を行うなか、「白化が進む海にサンゴを戻しても、進行するだけではないか」という疑問をもち、どうすればサンゴにとって住みやすい環境を見つけられるのか興味をもったのが始まりだったという。
そのなかで注目したのが、サンゴにとって外敵が多い環境を見つけるための「指標」を作成すること。さまざまな地域の海水を特殊な濾過装置にかけ、そこにどんな種類の生物がどのくらい生息しているのかを明確化。「得たデータから、サンゴを植えるのに最適な場所を見つけようと考えた」と乙部さん。そして、現在はその調査を進めている段階といい、「データが揃えば、世界中で活用できる指標となる。問題点は研究に時間を要すること。私はまもなく卒業。後輩に託していきたい」と笑顔をみせる。
一方で、「卒業後はビックデータを扱い、データサイエンスの技術を学ぶとともに、それらを用いて国際問題に立ち向かえるようになりたい。今後もOBとして、サンゴ部の研究にも携わることができれば」と今後についても語っている。
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