町田 トップニュース教育
公開日:2024.01.11
本町田小園山さん
セミ観察文で大賞
企業主催のコンテスト
本町田小学校2年の園山達仁さんがセミの羽化を観察し作成した作文「とべないセミが教えてくれたこと」が先ごろ、表彰を受けた。羽化する様子をレポートしたもので、飛べないまま死んでしまったことや食物連鎖のことなどに触れ、講評者は「セミを思いやる優しい気持ちが伝わってきた」としている。
園山さんが受賞したのは、全国の小学生を対象にした「虫や植物とふれあうコンテスト」の作文部門における大賞。殺虫剤などの製造・販売行う大手メーカー、フマキラー株式会社が企画したもので、園山さんはセミが羽化する様子を模造紙に写真付きでまとめ、羽根が曲がってしまい、翌朝に死んでしまったことや、亡骸がいつの間にか無くなってしまったことから、食物連鎖について考えたことなどを盛り込んだ。
羽化する直前の幼虫を偶然見つけたことが作文づくりのきっかけになったという園山さんは「空を飛ぶために生まれてきたのに死んでしまい、悲しい気持ちになったことを思い出しながら作成した。食物連鎖について学び、セミの死にも意味があることを知ることができた」と振り返る。
また、園山さんの作品づくりを見守った母親は「夢中になって取り組む姿に感動した。受賞できて誇らしい」と目を細めている。
一方、講評者のひとりは「こんがり焼けたおせんべいのような色の頭」--など、園山さんの独特の表現に対しても評価し、「写真がなくても様子が伝わってきた。セミを思いやる優しい気持ちが感じられる」としている。
このコンテストは小学生の自由研究をサポートするフマキラー社が運営する研究所が『虫や植物を題材にした自由な創作』をテーマに作品を募集。作文のほか、絵画や工作、音楽など5部門に全国から、1万点を超える応募があったという。
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