町田市薬剤師会の会長で、医師らと地域向けの「出張勉強会」を開いている 佐藤 康行さん 小山町在住 65歳
もっと、地域に貢献できる
○…町田市が進める地域活性を目指す取り組みの一環として、医師らと共に病気にならないことの大切さなどを説く勉強会を昨年から開く。対象とする地域内で依頼があれば出向き、今月も開催を予定する。「私は薬に関することに触れるが、街の盛り上げが趣旨の事業。医療関係の内容は珍しいようです」。災害時などに協力し合える顔見知りをつくる目的もねらいの1つにする。
○…薬剤師会の会長に昨年就いた。防災に関する取り組みを進めるなど、会の改革に力を入れる。背景にあるのが、「もっと、薬剤師は地域のために貢献できる」という思い。薬を出すだけではなく、会員には住民らの悩みや相談に応える存在になってほしいと願う。「地元に貢献したいという思いは誰もがもっていると思う」。街に溶け込んでいた自身の薬局。引退を引き留められたことを思い出す。
○…現在は会の活動に勤しむ。行政らと情報交換を行い、「我々に何ができるのか」と模索。議論を重ねる毎日だ。息抜きとなるのは高校時代から親しむバイク。最近は大型二輪車にまたがり峠などでツーリングを楽しみにする。同じく爽快感を味わえるものとして車はオープンカーを愛車とするが、仕事での移動は軽自動車。フットワークを重視する現場主義者だ。
○…若者へのアプローチを出張勉強会の課題に挙げる。病気にならないことの大切さについて、より若い人たちに知ってもらいたいと考えるが、勉強会に興味を示すのは高齢者がほとんど。いかに周知していくのか頭を悩ませる。「みんなが病気にならなければ、地域は活気づいていく。そう伝えていきたい」。若い頃は営業マン。粘り強く、根づかせていくつもりだ。
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