町田市を代表する商店街の1つである町田仲見世商店街(原町田)の会長が今月、引き継がれた。補助金を活用し、防犯カメラやクーラーを導入するなど、商店街を盛り上げてきた83歳の石井道子さんから、40代の鈴木志歩さんに代替わりした。
仲見世は市内でも有数の老舗商店街。およそ40店舗で構成され、現在は町田の観光名所の1つにも数えられる。石井さんは1991年から、夫である国ひこさんと共に商店街の市川豆腐店を切り盛りし、八百屋や魚屋などが立ち並び、商品を求める人であふれかえっていた頃から、飲食店が増えてきた現在までの移り変わりを見てきた。
会長を任されたのは10年以上前。元々、自身の子どもが通う学校のPTA会長を務めるなど、責任感の強い石井さんは常に「より良くしよう」と考え、商店街の改善に取り組んできた。
そのための手段の1つが東京都などからの補助金の活用。提出書類の多さなどから活用を断念する商店街が少なくないなか、仲見世の店主らの合意を得ると外部との交渉、書類作成にあたり、防犯カメラやクーラーなどの導入に至ったという。
「みなさんにいろいろ教えてもらってきたおけげ。書類作成などは得意なんですよ」と微笑む石井さん。その取り組みを支援し続けてきた国ひこさんは石井さんについて、「PTAの会長などの経験があったからね。がんばってきたと思う」とたたえる。
「彼女なら」
そんな石井さんから今月、重責を引き継いだのが大判焼きなどを販売する「マルヤ製菓」の鈴木さん。補助金の申請時などに協力してくれてきたといい、石井さんは「彼女なら大丈夫」と考えたという。
鈴木さんは「石井さんは商店街のために苦労されてきた。助けになるのであればと受けた。私は仲見世を取りまとめるというよりも、ごみの問題など、裏方として盛り上げていければと思う」と話している。
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