陸上競技・女子5千mでパリ五輪に出場した 樺沢 和佳奈さん 町田市在住 25歳
とことんやる、信条に
○…目指してきたパリの舞台。直前に国内で行われた本番よりも少し短い距離のレースで自己ベスト。自信をもって挑んだものの、久しぶりの海外。長時間にわたるフライトなどで調子を落とし力走及ばず、予選落ち。世界との力の差を痛感した。「経験不足。強い選手は余裕をもって走っていた。これまでで一番楽しく、悔しい5千mでした」。かつてないほどの大歓声。この場でまた走りたいと思う。
○…走る環境が充実している点に惹かれ、南大谷を拠点にする実業団チームに移籍して2年目。年下の選手が多く、早くもリーダー的存在に。元々の世話焼きのため、妹のようなメンバーに声をかけ見守ることもしばしばで、五輪後はそんな仲間たちと走る冬の駅伝が目標になっている。「かつて日本一になったことのあるこのチームを引きあげていくことが私の役割です」
○…とことんやる、を信条にしてきた。子どもの頃、陸上と共に取り組んでいた水泳や書道も人一倍没頭。水泳は全国上位の結果を残した。「厳しく育ててくれた母親の影響でしょうか。父はどんな時も優しかったですね」と笑顔。五輪選手にまでたどり着いたのは、とことんやったうえで生まれる「自分ならできるのでは」という自信。夢を実現させた原動力だ。
○…みんなが出場を喜んでくれた五輪。もう一度と、すでに4年後を見据えている。次回はマラソンでの出場を考え、来年以降、適正をはかっていく考えだ。将来的には社会貢献できる人になれればと思う。先日は人通りの激しい渋谷で酔い潰れている人を熱中症では、と介抱。困っている人をほっとけず、「おせっかいなんです。そんな自分を生かし、人のために何かできればと考えています」
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