車いすモデルとして活動し3月、市内で講演を行う 玉置 陽葵さん 町田市在住 19歳
誰もが選択できる社会に
○…生まれつき筋肉が弱っていく難病「ウルリッヒ型先天性筋ジストロフィー」の当事者である一方、車いすモデルとしてSNSやファッションショーなど活動の場を広げる。これまで患者会などを通して自身の思いや経験を発信してきたが来月、市内で初めて単独講演を行うことになった。「障害当事者やその家族の方々が不安を抱えている中で、『1人じゃない』と伝えられる場にしたいと思っています」
○…「誰かの力になりたい」と高校生のときに始めたSNS発信がきっかけだった。周囲との壁を感じ、素を出せずにいた幼少期。「みんなと同じようにできないことが多く、病気のことも隠しがちだった」と振り返る。しかしモデルとして表に立つ覚悟が決まるなかで、病気の受け入れ方にも変化が現れた。応援してくれる人の存在や他の障害当事者らとの出会いが、発信者としての活動を後押ししてくれた。
○…活動の傍ら、大学に通い社会福祉を学ぶ。「自分はどうしても当事者目線になってしまうけど、いろんな人の考えを聞き、話し合えることがうれしい」と刺激を受ける日々だ。休日は、幼いころから推しているサッカー選手を応援するためにスタジアムへ足を運ぶこともしばしば。「友人と一緒に外出したり、旅行できることもすごく楽しいです」と笑顔を見せる。
○…活動の中で目指すのは、誰もが一つでも多くの選択肢をもてる社会の実現。趣味や勉強、仕事--どんな面においても「やりたいこと」ではなく「できること」から選ばざるを得ない障害当事者の現状に課題を感じる。「障害がある人も、みんなと何も変わらない存在であると伝えたい。どんな人も『やりたいこと』で輝ける社会になってほしいです」
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