学校飼育のあり方について模索する町田市獣医師会の会長を務める 原田 智さん 忠生在住 48歳
命の大切さ知る機会に
○…狂犬病予防の啓発などに取り組む団体を昨年から率いる立場になった。注力し始めたのが学校飼育の分野。小学校にアドバイスを送るなか、校内で動物を飼育し続けることに疑問をもったのが始まりだった。「昔と環境が違う。現状に合った形にしていかないと」。児童が生き物とふれあう機会を増やすため、会のメンバーとその愛犬を連れ、訪問授業を開始した。「命の大切さを知ってもらう機会になればと考えています」
○…忠生で父親から引き継いだ動物病院を運営する。大学卒業後、一般企業に就職したものの、久しぶりに再会した父の経営者としての迫力にひきつけられた。学生のころは感じなかった社会を経験しみえたもの。自分もそんな環境に身を置きたいと獣医師を目指すことを決意。以来、「動物の先生」を子どもたちが憧れる職業にすることが目標になった。
○…高校時代から乗りまわしてきたバイクが息抜きとなっている。原付からスタートし今は大型のものに。その時々の心のあり方によって、楽しみ方は変わってきた。若い頃は各地へ遠征。大自然のなかを走りまわり、今はスピードを競うサーキット場にも顔を出すようになった。「また、遠くまで走りに行きたいですが、時間がなくて」。犬より猫派。自由なスタイルを好む。
○…学校飼育のこれからのあり方を模索する一方で、狂犬病予防の大切さを強く伝えていく必要性を感じている。予防を義務付ける法律ができて70年が過ぎ、危機意識が薄れていることを危惧する。「海外では感染する人が多い。警鐘を鳴らしていきたい」。使命感が強いと語る会のメンバーは地域に目を向ける人が増えた。「共に人と動物の絆を守っていければと思います」
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