訪問介護業界を守るため、町田市内の中小企業らと団体を立ち上げた 高橋 豊さん 相模原市在住 51歳
先見据え、逆算して考える
○…合同で人材の採用、活用、研修などを行う団体を町田市内を拠点にする中小の訪問介護事業者らと昨年12月に立ち上げた。介護報酬改正による影響を受け、廃業が急増している業界。介護スタッフを派遣する人材派遣事業にあたる会社の経営者として見逃せなかった。「このままでは町田が介護を受けられない街になる。我々だけでなく、みんなの問題と考えています」
○…異色の道を歩んできた。高校卒業後、サッカーの実業団選手としてプレーし30歳手前で介護業界へ。きつい仕事といわれるなか人に貢献できる業務は天職と感じたが、勤務したいずれの場所も人間関係に悩まされた。もやもやとするなか、誘われて介護人材を派遣する側の企業に勤めることになったことを機に業界の改善に目を向けるように。「最終的に自分で会社を立ち上げた。現場を知っていることは強みになっている」
○…森野を拠点に会社を創業し10年。女性が活躍する時代になるとみて子育て中の母親を人材として確保できるように準備するなど、常に先を見据えて取り組みを進めてきた。先のことを考え逆算する思考はサッカー選手時代から。「味方のために今何をすべきか」――を頭に置きプレー。仲間のピンチに誰よりも早く駆けつけるのもその時のままだ。
○…立ち上げた団体による初めての取り組みとなる介護職に関する就職説明会を今月開催する。申し込みがあったことを聞くたびに笑みがこぼれ、団体への加入意思を示してくれる事業者が現れたことに手ごたえを感じている。「4月から本格的に活動をスタートさせていく予定です」。息抜きはゴルフ。仕事同様、目指すところに向け、逆算しながら堅実にプレーする。
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