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小津町会 バスを路線化 4月から 利用者増に期待

社会

掲載号:2016年3月24日号

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町会の西端にある停留所とバス
町会の西端にある停留所とバス

 小津(おつ)町会(前原教久会長)が自主運営している町会バスが、4月1日(金)から路線バス化される。これまでは町会員だけが乗れる貸切バスだったが、今後は誰でも利用できるようになる。利用者が増えることでまちの活性化にも期待が寄せられる。

 小津町は市西部の山間部にあり79世帯が暮らしている。最寄の高尾駅まで約6Kmあり、町会内にコンビニエンスストアなど必需品がそろう場所はなく、住民にとってバスは生活を支える大切な足になっている。

 町会の西端から町会内を通り、川口町のスーパーや下恩方の病院など、生活に必要な区間を経由する。平日のみ運行しており1日に4往復。町会内ではバス停以外でも自由に乗降でき(フリー乗車区間)、1回の運賃は50円。運行は西東京バスが行っている。

 運転手と乗客は顔見知りの間柄。降車場所を告げなくとも自宅の前で降ろしてくれる。町会内に小学校はないので、元木小学校(下恩方町)まで通う2人の小学生の通学にも利用されている。

みんなで運行支える

 昨年12月に八王子市地域交通活性化協議会に承認され、路線化が実現。4月1日以降は町会員以外の人も1回100円で利用できるようになる。利用者を増やすことで、町会が払っている負担金の軽減や便数の増加につなげたい考えだ。今回の路線化によって、年間の経費が170万円ほど軽減できる見込みだ。

 もともと町会がバスを走らせるようになったのは、2009年12月まであった路線バスが廃止になったことから。町会には移動が困難な高齢者や小学生もいる。公共交通は必要不可欠だ。そこで翌年1月から町会で貸切バスを走らせることになった。運営費は運賃収入と町会員が1世帯年間4000円を払う負担金、そして市の補助などによる。

 町会バスは生活に欠かせない足ではあるものの、運転手含め15人の乗車定員が埋まることは少ない。利用者は1回の運行で2〜3人という場合が多いという。「市街地から離れているため、多くの住人はマイカーを所有しており、バスがないと生活できないという人は多くはない」と前原さん。バス利用者は地域住人の1〜2割程度。それでも全世帯均一の負担金を収めるなど町会全体で運行を支えようという思いもある。乗車実績を上げるために散歩のついでに片道だけ乗車するなどの形で応援している人もいる。「今は運転ができる人でも歳をとれば運転ができなくなるかもしれない。バスは継続させる必要がある。10年後の町会のことを考えないと」

町おこし見すえ

 今回の路線化によって、小津の豊かな自然を生かした登山客の呼び込みも検討している。「高尾山のような人気のある山とは違い、静かな山を好む登山客もいる。バスがあれば利用してくれるかもしれない」と前原さん。町会でディスカッションをしたところ、登山客誘致の様々な意見が挙がったという。ハイキングコースを整備しようという話も出てきている。「休憩所を設けて地元の食材で作った料理を提供するなど、登山を起爆剤としたまちの活性化の可能性を秘めている」と期待を寄せる。

前原町会長
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