八王子版 掲載号:2017年3月9日号 エリアトップへ

今年、創立50周年を迎えるヤマザキ学園(南大沢・ヤマザキ学園大学)の理事長・学長(博士)を務める 山崎 薫さん 都内在住 65歳

掲載号:2017年3月9日号

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動物「看る目」育て自立生む

 ○…「まさか父よりも長く学校運営に携わることになるとは」。創始者である父親が急死し学園運営を引き継いで27年。動物看護師などを育成する私塾を学校法人化し、大学にまで拡大させた。その原動力となったのが、「命を大事にする」大切さを広く伝えたいという思い。「動物を見守ることを通して命の尊さを知ってもらいたい、それが戦争体験を経て生まれた父の考えだったので」。学長の学を「楽」と捉え走り抜けてきた。

 ○…物心ついた時から犬との生活があった。自身が辛い時、一緒に「悲しそうな顔」をして慰めてくれる、今もそんな家族であり続けている。一方で、犬には「何を望んでいるのか分からない」面もあるという。「だから、友好な関係を築くには、犬を良く観察し自分が変わらないといけないんですよ」。人とのつながりも同様と考える。学生に動物を「看守る目」をもつことを求めるのも、社会に出て活躍できる人材に育ってもらいたいという思いからだ。

 ○…教授として、人と動物の関係性について考える講義などももつ。学校経営と教育は「同義語」だという認識だ。「学生のための場所なのに、その子たちを知らなければ学園を良くすることはできない」。「カオルちゃん」――。食堂で会った学生にそう呼ばれ、一緒に写真を撮る姿は学生らのお姉さんそのもの。若い感性に触れることは毎日の刺激となると同時に「この子たちを自立させる責任がある」と自覚する時でもある。

 ○…「八王子は緑が多く人と動物が一緒に暮らしやすい街。来て良かった」。周年を感謝し4月以降、地域「貢献」イベントを数多く予定している。常に頭にあるのが学園の未来。今後10年で学校運営を安定させ、次につなげたい考えがある。「学校を離れ、自分がゼロから何ができるのかを考えるのが楽しいんです」。変化を恐れずに突き進む、それが「動物大学」という類を見ない教育機関を生んだ山崎家に伝わる家訓だ。

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