追分町交差点にかかる歩道橋「追分いちょう橋」で、きょう31日の午前6時からエレベーターが利用できるようになる。地元にとって念願の「安全な横断」が10年以上の歳月をかけて達成される。
21日の地元町会関係者向けにあったエレベーターの試乗会では、たくさんの笑顔が見られた。
以前近くにかかっていた2つの歩道橋は連続性がなく、向かいたい方向によっては2度の上り下りが必要だった。エレベーターもなく、無理な横断による事故も懸念されていた。地元の追分町会としては、障害者や高齢者のために信号機のある横断歩道の設置を要望。実現に向けて周辺8町会で14年ほど前に「追分交通問題協議会」を立ち上げ、国土交通省、市、警視庁を交えて2009年から改良計画について話し合いを始めた。
協議会として勉強会を2カ月に1回ほど行い、専門家の意見を聞く中で、信号にした際の交通渋滞の懸念などが判明。改めてどのような計画にするか考え、国交省にエレベーター設置の要望を出したという。
17年に現在の橋は完成し連続性はできたものの、予算の関係でエレベーターはつかなかった。そして今回、そのめどがついて設置された。発起人で、同協議会初代会長の串田明さんは「一番理想的な形で完成した」と喜ぶ。エレベーターは4基あり、午前4時30分から午前0時まで利用できる。
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