サッカーとゴルフを融合した新スポーツとして親しまれつつある「フットゴルフ」。昨年そのワールドカップ出場を果たした、小林隼人さん(日野市在住・39)は社会人サッカー八王子FCの元選手。今年も3月からツアーが始まっており、昨年に続いての「日本代表選出」をめざしている。
サッカー+ゴルフ八王子FC元選手
フットゴルフはゴルフボールとクラブの代わりにサッカーボールと足を使う。ゴルフ場に設置された、径53cmのカップにいかに少ない打数で入れるかを競う。
小林さんは幼少期から学生時代まで、また社会人になってからも八王子で過ごした。4歳の頃からサッカーをはじめ、八王子FCには2000年から12年間所属。当時、同じカテゴリーにいたFCゼルビア町田(現J2)と「互角に戦った」思い出がある。
フットゴルフを始めたのは15年、知人の紹介で。翌年あった初めての公式試合では、サッカーの経験をいかし「ある程度はうまくいくだろう」と臨んだが、結果60人中43位と「惨敗」。この悔しさが小林さんに火をつけた。
「サッカー人にとって『日本代表』は憧れ。およそ2万人とまだ競技人口の少ないフットゴルフは、そのチャンスがある。日の丸をつけて戦うことをめざし活動を続けました」と小林さん。
会社員のため練習は帰宅後や休日に行う。平日はフットサルやランニング。土日はゴルフ場などで実戦形式のトレーニングをする。
努力の甲斐があり、例年春から秋にかけて全国で開催されるジャパンツアーで17、18年と優勝。18年は「アジアカップ」も制覇。2年に1度のW杯も男子代表14人のうちの1人として出場を果たした(モロッコ/およそ350人中117位)。「実力だけでは実現できない。運が良かった。ただ、そのために準備段階でやると決めたことは愚直に続けています」。今シーズンも3月から始まり栃木県であったツアーは2位だった。代表選出をめぐる戦いは10月まで続く。
「自分のような真剣勝負もいいですが、老若男女が楽しめるスポーツです。ゴルフ場で思い切り蹴る爽快感やパッティングを決めた時の達成感がやりがいですね」とその魅力を話す。今後の目標については「W杯優勝」と力強く語った。
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