先月、東京都の市町村総合体育大会で13連覇を果たした八王子チームが石森孝志市長を表敬訪問し快挙を報告した。52回に及ぶ大会で13回は連勝記録として新記録。背景には、市民が気軽にスポーツに取り組める環境づくりを進める八王子市スポーツ協会らの取り組みがある。
23区を除く都内市町村の代表が参加するこの大会は、毎年7月中旬から8月にかけて行われる。陸上競技や卓球、ソフトテニスなど10を超える競技大会が実施され、それぞれの成績に応じた得点の総数を各市町村が競い合う。
今回は14競技が行われ、八王子チームは男子バレーボール、ゲートボールが優勝を果たすなど引っ張り、13回連続23回目の優勝を果たした。
チームをまとめる市スポーツ協会の前事務局長で13連覇を見守り続け、先月退職した岡部洽(ひろし)さんは「今回は2位との差が4点と僅差だったが、みんなの勝ちたいという思いが運を呼び込んだのだと思う」と笑顔をみせる。
愛好者のすそ野広げる
背景にあるのが、協会の地道な取り組みだ。スポーツ未経験者でも気軽に運動に取り組めるようにバレーボールやバドミントン、社交ダンスなどの各種教室を富士森体育館(台町)で定期的に開催し、スポーツ愛好者のすそ野を広げているほか、市町村大会の種目以外の競技を含む市内37のスポーツ団体の代表者が集まる会合を月1回開催。各競技団体間の意思の疎通を図り、協会のチームワークを高めている。
「八王子の強さの秘密は、全ての種目にエントリーすることができ、それぞれの種目で2番手以降も充実している選手層の厚さにある。気軽にスポーツに取り組める土壌をつくることで選手の底上げを図っています」と笑顔を見せる岡部さん。
一方、協会の澤本則男会長は「市民の皆さんにスポーツに馴染んでもらい、健康づくりなどにつなげて頂くために活動することが当会の一番の役割」としたうえで、13連覇を果たすなど、八王子のスポーツ文化の高まりは行政によって関連施設を整備してもらっていることが大きいと話す。「理解してもらっています。次は23区も含まれる都大会で過去最高となる3位以内を目指したい」
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