台風19号により高尾山とその周辺も被害を受けた。一部の登山道や大垂水峠が一時通行止めになったが現在はほぼ回復している。一方、テレビなどでの被害の報道の印象が強く、「まだ高尾山へは行くことができない」と思い込んでいる人も少なくないようで、台風後の観光客数に影響を及ぼしている。地元商店会では「高尾山は大丈夫。紅葉シーズンが始まるので、ぜひ足を運んでもらいたい」と呼びかける。
十分楽しめる
「『まだ6号路(登山道)は封鎖中』などと紹介されると『登ることができない』と思ってしまう人もいるよう。高尾山は基本的に1号路とケーブルカーがあれば(動いていれば)楽しめる」。高尾山の関係者はそう説明した。10月12日に台風が通過した直後はテレビや新聞などで各地の観光スポットの被害状況が報告された。「あの印象が大きかった。ただ、箱根や大山、御岳山に比べたら高尾山はもっとも被害が少なかったと思う」。通過の3日後くらいにはほぼ普段の状況に戻ったが、報道の影響からか、その後の回復が鈍かった。高尾山料飲組合の久保田忠明組合長は自身の飲食店(千代乃家=高尾町)について「10月は昨年に比べて(売上が)半分」と話す。先日あった会合では組合員から同様の声が多く「ホームページやSNSで発信を強めていく」ことで秋の観光シーズンを盛り上げていこうと確認した。高尾山商店会の松村高雄会長(やまびこ茶屋=高尾町)は「いつも通り遠足の園児らも登っている。安心して来ていただきたいです」とアピールする。
また一時通行止めとなった大垂水峠につながる甲州街道沿いにある飲食店は「うちの前の道は無事で、幸い建物も被害はなかった。これから秋も深まっていくので、ぜひお山の景色を楽しみに来ていただきたい」と話した。
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